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以前の私は、目の前のことから片っ端に手をつけていき、終わった時が帰る時。こんな働き方をしていました。時間に制限が無ければこれでも良いのかもしれません。ところが、時間の長さだけで解決することに慣れてしまうと、工夫や改善をしなくなります。時間をかけ、気合いと根性で片付けた方が簡単だからです。
先日登壇したタイムマネジメント研修の後、ある受講者の方からご質問をいただきました。仕事用とプライベート用でスケジュール帳を分けているのですが、1冊にまとめるべきでしょうか。というものです。結論から言うと1冊にまとめるのが鉄則です。情報が分散していると重要な決断ができないからです。
これまでに読んできたタイムマネジメントに関連する本を読み直して感想を紹介するコーナー不定期でお届けします。記念すべき(?)初回は「TQ(タイムクエスト)心の安らぎを発見する時間管理の探求」です。今から20年前・・・人生どん底の35歳で出会ったタイムマネジメントに関する最初の1冊です。
私が時間を管理する(タイムマネジメント)という概念に出会ったのは、これまでの人生で、どん底だったと考えている30代中盤の頃です。それから20年が経ちました。セミナーを受けたり、関連する本をたくさん読み込んだり、自分なりに実践してきたりしたことの中で再現性の高いものを、このメールマガジンや研修でお伝えしています。
かつて、決まってメンタルが落ちていたのは、困難な(と思う)仕事をたくさん抱えてその量や全体像がわかっていない時でした。要は、やってもやっても終わらない(だろう)と感じている時です。まさに、頭の中が混乱し、机の上も散乱しているパンク状態。この傾向を理解し、事前対応のコツをつかんでからは大崩れすることが無くなりました。
今日から3連休という方も多いでしょう。私は少し前に痛めた左足のカカトの影響もあり、野球関連の予定は全く入れていません。忙しくなるとわかっている10月の準備でもしながら家族とノンビリ過ごすつもりです。今は自営業ということもあり、仕事とそれ以外の境目がほとんどありませんので、平日でも気兼ねなく休みますし、土日でも仕事をしています。
一般的なスケジュール帳には、マンスリー(月間)とウィークリー(週間)のフォーマットがあります。デジタルカレンダーであれば、どちらに入力しても同じデータが反映しますが、アナログ手帳はそういうわけにもいきません。月間と週間ではスペースが違うので、同じように書くこともできません。今日は私が実践している月間と週間の使い分けについてご紹介します。
TODOリストを作っているという方は多いと思います。しかしながら、そのリストは日々完了しているでしょうか。ずっと積み残しのリストがあるという場合は、書き方を見直してみると良いかもしれません。単発で終わるタスクはどんな書き方をしても良いのです。
私は、地元金融機関系シンクタンク大銀経済経営研究所の会員向け機関紙「おおいたの経済と経営」に寄稿しています。頻度は四半期に1回です。毎月のルーティンであれば校了したらすぐ次に着手すれば良いのですが、忘れた頃にやってくるタイプの締め切りは少し工夫が必要です。仕事は、目の前の1つに集中することが原則です。
私たちはどうしても目の前のこと(締め切り)に気を取られてしまいます。締め切りに追われるのは期限が迫っているからであり、それと比べると数年後に実現したい理想像はまだまだ遠いので、先送りしがちです。それだけではありません。急ぎのことばかりに追われる日々が続くと、本来進むべき方向からズレていても気がつかなくなるのです。
スケジューリングの目的の1つは可処分時間の把握です。スケジューリングによっていかに可処分時間を確保するかは、抱えている仕事の進行に大きく影響します。まとまった時間が取れない場合は、細切れ時間を活用するしかありません。しかし、所詮は細切れです。
タイムマネジメントと出会ってから早20年。この手の本を50冊以上は読み漁り、自分なりに思考錯誤しながら実践してきました。研修でも、このメールマガジンでも、お伝えしているのは自分がやっていることです。誰がやってもある程度は同じようにできる「再現性」を重視しているので、なるべく簡単にできることを発信しています。そこで今日は最もシンプルに時間の使い方を表現したいと思います。
タイムマネジメントとは「本当に大切なことに有限の時間をなるべく多く使う技術」です。それにより、数年後の未来をより良く変えていくことを目的としています。そして、それが「幸せ」につながっていくのです。
働き方改革では、労働時間を減らしましょうという取り組みが最前線です。なので、法改正も時間外労働の上限規制や年次有給休暇の取得促進という部分から始まっています。
GRIT(グリット)とQUIT(クイット)「続ける」と「辞める」という意味です。言い換えると「やりぬく」と「あきらめる」真逆のようですが、関連性の高い言葉です。私は続けることが得意な人間だと思われているようですが、実はそうでもありません。
抱えている仕事が予定どおり進むかどうかは、可処分時間の有無が大きく影響します。言い換えると、締め切りに追われないように働くには、可処分時間を上手に活用する必要があるということです。可処分時間とは、自分で自由にアクションの選択ができる時間のことを指します。要は、何をするのかを自分で決められる時間ということです。
タイムマネジメントの目的は、幸せな人生を実現することです。幸せという響きに違和感があれば、楽しい毎日、理想的な生活でも構いません。いずれにしても、スケジューリングやルーティンを駆使して時間を生み出したりしても、家に帰ってやることが無い。休日も、やることがないのでダラダラとテレビを見たり・・・。こういう生活は、少なくとも私は楽しくありません。
私は、金曜日の午後に手を止め、1週間の振り返りと翌週以降のプランニングをするようにしています。この時に、2~3週間単位で予定を作るのがコツ。以前は翌週のプランニングだけしていましたが、短すぎて締め切りのコントロールが難しいので、考えるスパンを広げました。
このところ、このメールマガジンの読者が急激に増えたので、タイムマネジメントの基本的な構造を解説しておきます。タイムマネジメントとは、「本当に大切なことに有限の時間をなるべく多く技術」のことです。少なくとも私はそう定義しています。
私はこれまでタイムマネジメント研修を300回以上はやってきました。客観的に受講者を見ていて、成果が出ない人の行動特性として確信していることが1つあります。それは、何か1つのやり方を思いつくとほとんど考えることなく、すぐに行動に移すというパターンです。