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元マッキンゼーの日本支社長だったコンサルタントの大前研一さんが、著書の中で「人が変わるには3つしか方法がない。住む場所を変える、つきあう人を変える、そして一番簡単なのは、時間の使い方を変えること。全く意味が無いのは想いを新たにすることだ。」という趣旨のことを書かれていました。要は、行動を起こさないと何も変わらないということ。企業研修で感じるところはココです。
県外出張などいつもと違う状況が続くと、私の場合はタスクがバラつく傾向があります。可処分時間が少ないので、抱えているタスクが進まないということは事前にわかっていることですが、新しい仕事はどんどん入ってきます。そのボリュームや締め切り、着手日などを考えることが保留になってしまうのです。
今週は東京、福岡と珍しく県外出張が重なった週でした。移動時間が長いと可処分時間も減りますが、ルーティンの多い私にとって、新しい経験ができるのは視野が広がるチャンスでもあります。一方で、そのルーティンが崩れやすいのが出張でもあります。本日は、宿泊のある出張で気をつけていることについてご紹介します。
会社員生活が20年近くあった私は、独立してからそこに大きなギャップがあることに気がついていませんでした。それまでは1週40時間の中で成果を上げることが求められていました。それが独立すると1週168時間のうち睡眠時間を除いたおよそ120時間での生産性を最大化するというゲームに変わったのです。
昨日の便は11時20分羽田発、12時55分大分着の予定でした。ところが、到着が遅れそうで13時過ぎになるというアナウンスが入ります。でも結果的には、ほぼ予定どおりに着陸しました。どこで調整したのでしょうね。昨日に限らず、飛行機は風や気流の影響、出発の状況などによって90%程度のフライト時間は最初の予定からズレるそうです。
私は自営業ですし、原則としてアナログの手帳を使っているので誰にも私のスケジュールはわかりません。なので、メールにせよ、電話にせよ仕事の調整は私がコントロールできます。しかしながら、ここ最近は、サイボウズなどのデジタルカレンダーを使い、スケジュールを共有するという会社も増えてきました。
私は自分がメンドクサガリな体質とわかっているので、新しいアクションを始める時は習慣になるまでハードルを下げるようにしています。例えば今、身体を絞ろうとジムでトレーニングをしていますが、1回2~3時間程度を週に2回なんて絶対に無理です。計画していても直前になって面倒になるのは目に見えています。
描いた夢や未来の理想像に向かって時間の使い方を変えると、間違いなく人生は変わります。もちろん、すぐに変化が現れるわけではありませんが、締め切りに追われる毎日の中でも、少しは希望が持てるようになるものです。ただし、未来の理想像が具体的であることが条件です。
4月から3月という年度の中では最初のピークのこの時期7、8月の2か月間で22本の登壇が入っています。県外出張は4回と体力勝負でもありますが、こういう時こそ、やることを紙に書き出してから(今日は何をするのか)判断しています。
理想や夢、目標なんて息苦しい、もっと楽に生きていたい。そういう方は少なくありません。確かにビジョン(理想)を作ると、現在地との間にギャップが生まれます。現在地からその理想まであまりにギャップがある時は苦しいものです。そんな苦しい想いをするのなら、そもそも理想なんて要らないという気持ちもわからなくもありません。
昨日は支援先のクリニックを訪問し、各スタッフさんが思い描く夢の実現のための考え方についてアドバイスをしていました。本当に夢は人それぞれ。他人の夢を聴くことで自分自身の視野が広がり、刺激を受けることもたくさんあります。
私のタイムマネジメントは、未来の理想像を作ることから始まります。これにより現在地とのギャップに苦しむ時もありますが、理想があるからこそ、その方向に向かってスタートを切れるわけです。無かったとしたらどこに向かうのかわからず、全ては運任せ。
私たちは誰でも無意識の思い込みを持っています。決して悪いことばかりではありませんが、その思い込みの影響で「自分は正しい。だから変える必要は全くない。」と変化を拒否するのは非常に危険。人生が停滞してしまいます。時間の使い方も同様です。
目標設定において現状維持は原則として効果的な選択肢ではありません。現状が最高の状態ならともかく、維持するためだけの行為にモチベーションは継続しにくいからです。なので、成長のためにはなるべく負荷をかけていくことが重要です。
私はタイムマネジメントの定義を「本当に大切なことに有限の時間をなるべく多く使う技術」としています。本当に大切なことは人によって違いますが、職業生活を送る上では、個人の人生としての大切なことに加えて、所属する職場の大切なことにも時間を使う必要があります。
私たちは、未完了のことは頭の中にずっと残り、完了すると忘れるという性質を持っています。ツァイガルニク効果(ゼイガルニク効果)と呼ばれるものです。締め切りの迫る仕事インクの切れたボールペン家族との約束・・・。それが重要なことなのか否かは問題とはならず(潜在意識は判断できない)、多ければ多いほど私たちを苦しめていきます。
私は30代中盤に(自分なりの)どん底を味わいました。それまで流されるように生きてきた私は、自分がどうしたいのか、これからどうなるのか全くわからない状況に陥り、そこには絶望感しかありませんでした。当時は仕事の関係で福岡にいたので、友人もほとんどいません。孤独感を強めていた時に出会ったのが1冊の本。初めて読むタイムマネジメントの本でした。
TODOリストとは、その日に処理するタスクのことです。仕事の基本とも言えるでしょう。今日何をするのかが決まっていなければ、イチイチ考えながら仕事を進めなければなりませんが、リストアップしたタスクの積み残しが発生する時もあります。これが嫌なのかどうかわかりませんが、目に入ってきたことを片っ端から処理する方がいます。
行きたい未来、あるべき姿やありたい姿、実現したいこと・・・。このような理想を掲げるからこそ実現できる可能性が上がりますし、夢に向かうために時間を使えるようになれば間違いなく人生も楽しくなります。
スケジューリングのタイミングは人それぞれかもしれませんが、私は前日の夜に作ることをオススメしています。タスクに限らず、選択という行為は脳のリソースを消費してしまうので、集中力が高い貴重な朝の時間を使いたくないからです。そして、前日にスケジューリングをする理由がもう1つあります。