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それは路面電車の中での風景。妊娠中の女性をチラチラ見ている挙動不審の汚れた作業服を着た男性が、意を決して席を譲ります。その女性はお礼を言い、席に座ります。路面電車が停車し、男性がなぜか逃げるように降りたら、同じように妊娠中の女性が小さな子どもと迎えに来ていました。その男性の家族でした。
私が提唱するタイムマネジメントの定義は「本当に大切なことに有限の時間をなるべく多く使う技術」です。大切なことに時間を使うことで人生が豊かになる、幸せになると考えています。スキマ時間を集めてあくせくとタスク処理をするということが本来の目的ではありません。時間とは不思議なものです。
私の研修やセミナーを受けたことのある方はお気づきだと思いますが、定期的にクイズが入ります。ペアワークやグループワークの時間もあります。講義だけだと飽きてきますし、他人の考えや意見を聞くのも勉強になりますからね。しかし、理由はそれだけではありません。必ず15分から20分に1回は(クイズなどを)入れているのは集中力を戻すためです。
私たち人間は一説によれば一日3万5千回も選択をしているそうです。朝食のメニュー、着ていく服装、職場までのルート、会議で何を話すか・・・などなど。そして選択はパワーを消費します。選択のたびに集中力や意欲は落ちていくのです。
ここ10年以上は続けている「1人作戦会議&読書合宿」に入りました。締め切り仕事から完全に離れて大量に本を読み、未来を創造する貴重な時間です。持ち込んだ本は12冊。サウナ、読書、サウナ、読書を繰り返して10冊は読みたいですね。
私の仕事は大きく分けると4つのタイプがあります。(1)すぐに終わる仕事(2)多くのプロセスで成り立っている仕事(3)後処理タスクがセットの仕事(4)長期間継続する仕事、それぞれの進め方は異なりますが特に(4)長期間継続する仕事は一気に仕上げようとすると膨大な労力が必要になるので、「少しずつ頻繁に」が鉄則です。
私はルーティンを重要視しています。ルーティンとは習慣です。何も考えずに行動できるので、大切なことに使う脳のリソースを残しておくことができます。狙った行動を習慣化する方法はたくさんありますが、その中でもオススメなのが、すでに習慣化された行動とセットにするというテクニックです。
私はかなり規則正しい生活をしています。朝は4時に起床。モーニングルーティン(読書やメールマガジンの作成も含む)を終わらせたところで6時。ここからは予定次第で若干変わりますが、ウオーキングとジムトレーニング、サウナ、カフェ、事務所で仕事と続きます。
私が提唱するタイムマネジメントの定義は「本当に大切なことになるべく多くの時間を投入する技術」です。そして、もちろん自分の大切なことが最優先ではありますが、それだけに時間を使うことはできません。1人で生きているわけではないからです。
私は特に1週168時間での効率を最大化しようと考えてスケジューリングしています。そこで、金曜日の午後には手を止め、翌週以降の3週間ですでに決定している予定を月間フォーマットから週間に転記しています。
私なりに労働生産性を定義すると、それは得たい成果と投入する時間量との割合のことです。そして、この労働生産性を上げる具体的な仕事の進め方として最低限やらなければならないことは、その日に処理するタスク(仕事)をリストアップすることです。当然ながら、そのタスクは終わらせなければならないわけです。
5年前の今日は、人生の大きな分岐点となりました。その日は朝から何となく気分がスッキリせず、体温を測ると35度台から上がっていきません。それでも午前中は普通に過ごし、所属団体の研修会場へ移動。途中でランチを食べても水を飲んでも、すんなりノドに入っていかなくなり、おかしいなあと思っていたらついにまっすぐ歩けなくなりました。
私自身の仕事内容をシフトしていることもありますが、寄せられるご相談の3割ぐらいは採用についてです。求人倍率は高止まりの状態で、少子化の影響から労働力人口の減少が回復するのは難しいでしょう。入ってくる人がいなければ、今いる人数で仕事を回さなければならないわけで、そこで必要なのが労働生産性の向上です。
私たちは日々、数多くの選択をしています。朝食のメニュー、着ていく服、目的地までの経路、作業の手順・・・。そして、その選択のたびに減っているものがあります。それは、集中力や意欲といった脳の貴重なリソースです。なので、ルーティンを決めておくということは、余計なリソースを使わないためにも非常に効果的だと言えます。
リストアップした今日の仕事がどれだけ進むのかは、集中力が大いに関係しています。しかしながら、その集中力の維持は非常に難しく、すぐに途切れてしまうという傾向があります。太古の狩猟時代には、1つのことに集中するよりも視野を広げて注意を分散させる方が、外敵からの攻撃を避けられ、生き残れる確率が高かったからだと考えられています。
過去の私は、いわゆる仕事術というものが世の中にあることを知らず、全てにおいてゼロから自分で考えていました。なので、恐ろしいほど効率が悪い働き方をしていたように思います。もちろん、うまくいく場合もありますが、それは非常にマレです。
私の仕事はリピートで成り立っています。特に講演や研修などの登壇の仕事では99.9%が「呼ばれ講師」です。主催はほとんどありません。この時期は昨年登壇した会社や自治体からリピートのご依頼が続きます。また、異動が落ち着き、事業が本格化するGW明けは電話やメールがひっきりなしに入るはず(そう信じています)。
学生時代はもちろん、社会に出てからもタイムマネジメントを学ぶ機会はめったにありません。私自身も30代中盤の人生のどん底を味わった頃にたまたま出会いました。タイムマネジメント、つまり時間の使い方が上手い人とそうでない人の差が広がるのは、やる気や根性、能力の差ではなく知っているか知らないかが一番大きな要素だと確信しています。
私は大学卒業後、百貨店からキャリアをスタートしました。全体研修では会社の歴史や文化、社会人マナーなどを学んだ後、配属先が発表され、私は銀座店で勤務をすることになりました。銀座店では具体的な業務の研修があり、そして婦人洋品に配属され、そこからはOJTです。実際の業務をしながら必要な知識を身につけていきます。
春休み中の娘を見ていてよくわかるのですが、携帯電話(いまだにキッズ携帯ですが)とタブレットを常に机の上に置いて勉強しているので、意識がそちらに奪われ、おそらく本人が考えているほど集中できていないと思います。机の上には勉強していることだけ置くようにさせました。