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トルコだったかどこかの国に「明日できることは今日やるな」という諺があります。考え方は色々とありますが、私はそのとおりだと思っています。個人事業主ということもあるのかもしれません。私は1週間を168時間で考えていますが、会社員の方だと1週40時間の効率を上げるように工夫するでしょうから。これだけ総枠が違うと、目の前のことだけで手一杯になってしまうのは仕方がないことなのかもしれませんね。
良くも悪くも、私たちには一定の思い込みがあります。最近ではアンコンシャスバイアスとも言われていますが、「来客時のお茶出しは女性の仕事だ」「男が育児?」というような固定的な性別役割分担意識はほとんどは無意識からの発言で、職場ではハラスメントにつながっていきます。
朝や夜、週末などのルーティンを重視していると、よくそんなに同じことを繰り返せますねと言われることがあります。私自身はストイックな人間というわけでもなく、習慣になっているだけなので、それほど意識はしていません。ルーティンにより誰にでも安定的な土台を作ることができます。相反するようですが、常に追いかけているのは未来の理想像です。
日々忙しい私たちはいつも仕事に追われています。いや、正確には次々にやってくる締め切りへの対応に追われているわけです。しかし、締め切りは突然やって来るものではなく、アクションを先送りした結果、締め切りまでの時間が無くなり、緊急事態に陥っているだけ。
私の30代中盤は人生の路頭に迷っていた暗黒の時代でした。今ならわかるのですが、高校や大学の進学、初めての就職など肝心なところで流されて生きてきたのが主な原因だと思っています。明確な意志を持って自分で決断していなかったのです。そのまま順風満帆なら何も問題無いのですが、人生は紆余曲折。時には目の前に現れた事象を受け入れることも必要でしょう。
タイムマネジメントではタスクの選択が重要なカギとなります。時間は限られているので、全てを一気にできるわけではありませんから。以前、決断力について解説しましたがそれらは未来の理想像に向かって、どのような考え方で正解または正解に近いものを決断していくかというものでした。今回は、逆の視点で考えていきます。
私なりに体系化したタイムマネジメントの全体像の中でも仕事(タスク)のリストアップは多くの方が行っていることだと思います。付箋に書いてモニターの横に貼ったり、メモに書き出したり。これまで一緒に仕事をしてきた方の中には、机の上に積んだクリアファイルから急ぎと思われる仕事をその都度取って処理する強者もいましたが・・・。ちなみに私は手帳内で完結しています。
1か月後には確定申告の受付が始まります。このペースでいくと、受付開始時には申告できる状態になっていると思います。それほど複雑な仕訳があるわけでもなく、規模も小さいので領収書の数などもたかだか知れています。それでも数年前までは苦しんできました。
仕事は締め切りが決まっています。ところが、例えばクリアファイルに入れた仕事を机の上に積み重ねているだけだと何から手をつければ良いのかわかりません。このようにバラバラの締め切りが混在してしまうことで、手に取る度に判断をしなければならなくなります。問題なのは締め切りそのものではなく、それが整理されていないことなのです。
私はタイムマネジメントを「本当に大切なことに有限の時間をなるべく多く使う技術」と定義しています。そのためには「大切なこと」が自分でわかっていなければなりません。時間の使い道が分散するより、絞った方がより成果が上がるのは当然のことです。
私は毎週金曜日の午後を「自分時間」としてブロックしています。手帳の該当部分を蛍光ペンで囲むだけです。これにより急ぎでもない予定を無意識に入れないようにしています。もちろん、緊急事態やタスクの積み残しを処理する時もありますし、私にとって生命線の登壇の仕事は最優先で入れます。
百貨店勤務時代は特にそうでしたが、しつこく昨対(前年対比)を追いかけていました目標自体が前年対比で設定されているからではありますが、当時は過去と比べて何になるんだ・・・ぐらいに感じていました。今になってわかるのは、ともすれば曖昧になりがちな目標数値に対して、ある程度の根拠となるのは過去の数字しかないということです。
昨日は大学の講義に登壇しました。テーマはライフデザインです。自分自身でもやり続けてきたことなので何時間でも話せますが、時間は限られており、ポイントだけお伝えしました。
一年の目標と行動計画を立て、張り切って実行していても効果が出ないことはなかなか続くものではありません。変化が無いことを頑張れないのは当然ですが、難しいのは、どこまでやったら効果が出てくるのかという見極めです。
未来の理想像を考え、そこに向かって時間の使い方を変えていくと間違いなく人生はより良い方向に変わります。変わらないとしたら、その人の能力や根性、やる気の問題ではなく、やり方を間違えているだけです。
なかなか新しいことには挑戦しない娘ですが、一度始めると続けることができるのは彼女の特長なのでしょう。その娘が小学校低学年で始めた書道のチャンピオン大会が昨日開催されました。コロナ禍により、会場での開催は3回目の出場です。
昨年末に主催したタイムマネジメント講座の受講者と受講特典でもある面談を行いました。講座を受講した後に動いてみると、わからないところが必ず出てくるものです。悩みを直接聞けるので、こちらも参考になります。さて、受講者の皆さんが共通してつまずいているポイントがあります。
ビジョン(未来の理想像)と目標、そして行動計画はつながっていなければなりません。ところが、案外ここがズレている方は少なくないのです。例えば、ダイエットをして理想の体形になりたいので、1年で5kg減という目標を設定しても、行動計画が「1か月に3回はケーキバイキングに行く」としていたら、目標達成は困難です。
私はメンタルが強い方ではないと自覚しています。特に、締め切りの近い仕事が溜まってしまうと気持ちばかりが焦ってしまって徐々にペースが落ち、さらに追加の仕事が溜まっていくという悪循環が、私の「いつも」でした。混乱が不安を生みます。
新年が明けてまだ数日ということで、立てた目標に対してのモチベーションは続いているのではないでしょうか。年末年始のお休み中はあり余るほどの時間がありましたが、この通常モードに入ってからが勝負です。本当に大切なことに有限の時間をなるべく多く使う。やりたいことを明確にして最優先で実行していくタイムマネジメントの原則はシンプルなものです。