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「優先順位のツボ」MAILMAGA
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昨日のメールマガジンは、私たちの基準は、(ほとんどの場合)無意識で作られており、その範囲で人生が成り立ってしまうので、成長するために未来の理想像に向かって(基準を)引き上げようという話でした。しかしながら、一気に引き上げると脳が警戒して引き戻そうとするので、徐々に基準を引き上げると定着しやすくなります。
早起き自慢をしているわけではありませんが、今の私の起床時刻は3時30分です。朝というより深夜に近いかもしれません。原因は飼っているネコです。本当は4時30分頃まで寝たいのですが、ネコが定時(3時30分)に起こしに来るので自然とこの起床時刻が定着しました。以前の私は違いました。
人生を停滞させる魔法の言葉があります。代表的なのが「とりあえずやってみよう」行動を起こすことが悪いというわけではありません。考えずに「とりあえず」動き出すと、無駄が発生してしまうのです。それでも続けられる人はごくわずかで、ほとんどは成果が出ないので辞めてしまいます。これでは人生はより良い方向に進みません。
これまで何度もお伝えしてきたとおり、私たちは変化を嫌う生き物です。どうであろうが安定している状態を変えることで、もしかすると生命が危険にさらされるのではないかと感じてしまいます。ところが、時代に合わせて変化していかなければ生き残ってはいけないというのは誰もがわかっていること。
私が定義するタイムマネジメントとは「本当に大切なことに有限の時間をなるべく多く使う技術」のことです。技術であるならば、知ること、学ぶことで誰でもできるようになるはずだと確信しています。今まで自分と向き合うことが少なかった方は、なかなか「本当に大切なこと」が見えてこないかもしれません。
ここ最近は無意識の思い込み=アンコンシャス・バイアスが注目されていますが、本来は思い込みに良い悪いがあるわけではありません。思い込みとは言い換えると「思考の習慣」だからです。なので、良い思考や行動が無意識(習慣)になるまで意識的に作っていくこともできます。
私はタイムマネジメントで社会を変えられると信じています。取り組むべき対象は主に2つ。1つは過労死の根絶です。仕事で死んではならないのは当たり前のことだと思うので、目指すべきはゼロが目標。そのためには過重労働の削減が課題です。
私が常に意識しているのは「変えられることなのか」です。要は、自分でコントロールできる対象でなければ、頑張って変えようとするのは無駄ですし、そんなことにイライラしても仕方がありません。天気や自然災害は自分では変えられません。
私が行うタイムマネジメント研修は、時間の使い道を決め、時間の作り方を知り、時間を体感するという3部構成で成り立っています。本来はどれが欠けてもイマイチ腑に落ちません。時間の関係やオンラインの場合で体感編はカットする時もありますが、HOW(ハウ)ばかりインプットしても実際にアウトプットしなければほとんど定着はしません。
私は金曜日の午後に週単位のスケジューリングをします。まずは、その週を振り返り、日々記録していた改善案をまとめます。次に、月間のスケジュールを確認し、翌週以降の予定を決めていきます。
タイムマネジメントの目的や定義は、人によって様々です。法律ではないので解釈が違っても良いのですが、そこにはかなりの差があります。ということで、今日は私が経験上で確立した目的や定義をご紹介します。
狙った行動を習慣化させるための手法はいくつかありますが、注意すべきはその頻度です。仮に1か月に1回であったとしても無意識で動けるのであれば習慣と呼んでも良さそうです。例えば、毎月の朔日参りなどは日にちと紐付けしているので忘れません。しかしながら、やはり「毎日」やることで、自動的に動ける習慣になりやすいのは間違いないでしょう。
これまでのやり方を変えずに未来を変えることは非常に困難です。時間の長さだけで課題を解決しようとしてしまうからです。もちろん、一定の時間は必要です。週に1回の練習だけで甲子園出場なんてどう考えても無理な話というのは誰でも理解できます。時間の長さはいつしか価値に変わります。
一日の段取りをするということは、「何を、いつ、どのぐらい」という3つを決めることです。要は、時間に仕事を割り振るということですね。例えば、資料作成を9時から2時間行うと決めておけば、その時刻になったら始めるだけ。スケジュール帳の9時から11時に線を引っ張り、その他の仕事が入ってこないようにブロックします。
以前の私は、時間の長さだけで仕事をこなそうとしていました。21時前に職場を出た記憶はありませんし、徹夜したことは何度もありました。若かったこともあり、体力には自信がありましたが何より「簡単」だからです。今のやり方を変えずに、時間だけ増やせば解決するのです。
仕事柄、創業のご相談は少なくありません。しかしながら、やるべきことはたくさんあります。勝負する分野やサービスはともかく(これすら決まっていない人もいますが)、資金調達、事業計画、情報発信、税務や労務といった法律も学ばなければなりません。しかしながら、ほとんど全ての相談者は、課題の整理ができていません。
これまで食べてきたモノで現在の身体が作られているように、これまでの行動の積み重ねが今の自分を作っています。未来の理想像に向かって自分を変えたいのであれば、今の何の行動を変えるのか意識的に決めなければなりません。ここでのポイントは「意識的」です。
考えてから行動すると道は拓ける。私はタイムマネジメントのキモはここだと考えています。片っ端から手をつけると目の前のことに反応してしまい、優先順位を間違えてしまいます。常にやらなければならないことに追いかけられ、本当にやりたいことに時間を使えないと人生が停滞します。
私は人類の大の発見(発明?)は「時間の概念」だと考えています。今月は17本の登壇を予定していますが、そのうちの5本がタイムマネジメントに関するものです。90分から3時間と時間の幅が広いので、内容の取捨選択は悩みどころ。いずれにしても、この講座を一番楽しみにしているのは講師である私です。
習慣化するためには数値で考えるようにすると効果的です。自分の成長がわかるからです。野球やサッカー、卓球やバスケなどはそれほど明確ではありません。打率や盗塁数、防御率といった数値は出ますが、それが自分の成長かというと、そういうわけでもありません。