給与より確実な○○とは

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■■ 優先順位のツボ ■■  2016.6.22 Vol.83

本日のテーマ: 給与より確実な○○とは

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社会保険労務士の篠原です。

昨日は、いつもより少し早く
仕事を切上げました。

子どもを迎えに行った後、
夏至ということもあって、

暗くなるまで結構時間があったので、
公園で遊んでいました。

残業の多い会社だと、
平日に親子の時間は取れないのが
現実だと思います。

労働時間の長さに比例して
離職率が上がることを考えると、

社員の満足度を向上させるには、
給与の額だけではなさそうです。

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本日のテーマ:給与より確実な○○とは
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アメリカの臨床心理学者
ハーズバーグが提唱した有名な

「動機づけ衛生理論」では、

不満要因(衛生要因)をいくら取り除いても、
不満足感を減少させる効果だけで、
満足感を引き出すことにはつながらず、

仕事の満足感を引き出すためには
「動機づけ要因」にアプローチ
しなくてはならないとしています。

給与や賞与、労働時間は衛生要因で
いくら給与の額を上げても、
一時的なものでしかなく

「もらって当然、頑張っているもん。」

となるのが人間です。

動機づけ要因は、

人から認めてもらいたい、
ホメてほめてもらいたい、

という承認の欲求です。

上司より顧客からの言葉の方が
より効果的ですし、

昇給も大事ですが、

同じお金を使うのなら、

社員や配偶者の誕生日に
社長のメッセージと一緒に花束を贈る。

子供の進学祝いに図書券をプレゼントする。

勤続表彰では、
あえて食事券を支給する。

こういうアプローチの方が
家族など廻りにも波及する効果があります。

お金だと、何に使ったのか
わかりませんものね。

でも、とても面倒なんですね。

社員の誕生日はともかく、
家族の記念日を管理するためには、
それなりの仕組みが必要ですし。

でも、そこを何とかクリアすると

「あなたの事をいつも見ていますよ。」

という強いメッセージになるわけです。