小規模事業で男性の育児休業は取れるのだろうか。

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2023.10.26 Vol. 2,765
本日のテーマ:

小規模事業で男性の育児休業は取れるのだろうか。

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◆1・ 昨日のこと
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午前中の4時間は可処分時間です。

セミナーの準備をしてから
諸々のタスク処理を実行。

午後からは「次世代経営者育成セミナー」に登壇。

税理士や弁護士など、
様々な講師がリレー形式で登壇する
一日研修です。

私は午後の2コマ目。

一番キツいところで
カチカチの労務管理の話をしましたが

眠っている方は
いなかったと思います(たぶん)。

終了後は母親の保険証などの
返還手続きで市役所へ。

まだまだ処理は続きそうです。

【2023年 記録集計中】

<登壇> 目標100回
69回(全累計984回)
受講者数20名(年累計1,727名)

<読書> 目標100冊
10月25日0冊読了・10月合計5冊
(年累計66冊)

<素振り> 目標100回
10月25日未実施・10月合計0回
(年累計17回)

<2重飛び> 目標100回
10月25日未実施・10月合計0回
(年累計17回)連続最高50回

<初めてのこと> 目標100個
10月25日0個・10月合計2個
(年累計50個)

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◆2・ 本日のテーマ

小規模事業で男性の育児休業は取れるのだろうか。

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大分県の求人倍率は直近で1.39倍

平成27年に1倍を超えてから
100か月以上も連続で高い状態が続いています。

どの業種も人手不足で仕事はあるのに
受注することができないという

ジレンマに陥っています。

一方で最低賃金は上がり続け、

社会保険の扶養が認められる範囲は
変わっていないので

(2年連続までは超えてもOKという
緊急措置は出したものの)

勤務時間の調整をすることで
人手不足は更に加速をしています。

こんな状態の中、

従業員数10人未満の小規模事業であっても
年次有給休暇の年5日の強制取得は
当然のこととして、

さらに男性社員の育児休業も・・・
となると

頭を抱えている経営者の気持ちは
理解できます。

法改正により、
いわゆる「産後パパ育休」が
新設されたのが昨年の10月。

産後8週間以内に
4週間(28日)を限度として
2回に分けて取得できる休業で、

1歳までの育児休業とは別に
取得できる制度です。

父親なのだから
育児をするのは当たり前だと私は思います。

しかしながら、

1か月も現場を抜けられると
大変なのは小規模企業の現実です。

ましてや、大企業の事例のように
半年や1年間も育児休業が取れて
社内を回せるなんて幻想でしかありません。

その他の社員の負担は増え、
マタニティハラスメントにつながる
可能性もあります。

一方で、育児休業なんて取れない
という職場環境では、

採用活動でも不利になるのは
間違いありません。

では、小規模事業の経営者は
どうすれば良いのでしょうか。

もちろん、
唯一の正解などはありませんが、
私なりの考えを整理してみます。

法律改正で強制性を持たせたことは
良いと思います。

特に育児休業が取れない原因が
「男が育児?」という
固定的な性別役割分担意識から
生まれるものであれば効果は高いと
思われます。

意識改革は徐々に進むので、
これは時間の問題でしょう。

一方で少子化の影響もあり、
人手不足が改善されることは
まずありません。

となると、

少ない人数でも維持できる
仕組み作りが必要になります。

そのためには労働生産性を上げること。

ICTやAIの活用など
叫ばれていますが、

ハード面に投資をできる企業は
限られています。

ここに補助を付けるのは
悪くはありませんが、

そもそもの働き方を見直すことから
始めなければ

宝の持ち腐れとなりかねません。

少人数でも、
あるいは何らかの事情で人が欠けても、

一定の期間であれば
何とか凌いでいけるためには、

業務の見直しや
個々人の仕事の進め方を改善することも
必要です。

ここが遅れているのです。

補助金以外で行政が支援できることが
あるのかはわかりませんが、

社会保険労務士の出番なのは
間違いありません。

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◆3・ 編集後記
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5日連続登壇の3日目。

竹田で創業セミナーに登壇します。

今週を乗り切れば少し落ち着くと思うので
気合いと根性で頑張ります。