自転車の乗り方と仕事の指導は似ている

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■ 音声付きメールマガジン【優先順位のツボ】■

2018.4.15 Vol.745

本日のテーマ:

自転車の乗り方と仕事の指導は似ている

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◆1・ 昨日のこと
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九州地区大学野球の
春季リーグが開幕しました。

私は1・2試合目をジャッジ。

大学野球は、
試合時間が決まっていません。

判定のテンポが良ければ、
キビキビとした試合展開に
なります。

審判の動きも大きく影響する
というわけです。

しかしながら、

「キビキビ」という言葉は
とても抽象的です(笑)

例えば、

プレイとプレイの間に
定位置に移動する際は、

素早く動くようにしよう
と言った方が、

審判団での意識の統一が
できるというものです。

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◆2・ 本日のテーマ

自転車の乗り方と仕事の指導は似ている

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仕事のことを何もわかって
いない新入社員に

「自分で考えて行動する」

なんてことを求めても
無理がありますよね。

でも、先輩はそれをやって
しまいがちなのです。

「最近の若いヤツは・・・・」は、
ある意味で、教える側の怠慢とも
言えるでしょう。

とはいっても、

いつまでもベッタリと
教えるような時間も
ありません。

部下・後輩の指導は、

子どもに自転車の乗り方を
教えるようなものです。

自転車のスピードが出さえ
すれば車体が安定するので

補助輪をつけてスピードに
慣れることから始めます。

スピードを出すには、

「ペダルを一生懸命こぐ」
という抽象的な表現より

「ペダルを下の方向に
押すように踏み込む」

この方が伝わります。

後ろから支えて、
スピードに乗ったら手を離し、

徐々に距離が延びてきて、
いつしか乗れるようになります。

後輩指導において重要なのは、
仕事の全体像と手順を教える
ことです。

例えば、

書類の作成でも、何も考えず
片っ端から手をつけたら、

無駄なやり直しが発生する
だけで、

「ちゃんとやれ」

なんて抽象的な指導をされても、
何をやっていいのか

わからないのです。

全体像とは完成形です。

どのような目的で使われるのか

内容には何が必要で

どの程度のボリュームを
求めているのか

そして

どの順番で進めていけば、
先輩や上司が求める書類が
できるのか

これがわかるまで伴走すれば、
後は手を離しても大丈夫。

教える方にもコツがありますね。

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◆3・ 編集後記
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「他人に伝える」場面は、
仕事だけではありません。

野球でも子育てでも、
地域生活でも。

必要なコツは共通している
はずです。