多くの放課後児童クラブが抱える構造的な課題

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■ 音声付きメールマガジン【優先順位のツボ】■

2021.6.9 Vol. 1,896
本日のテーマ:

多くの放課後児童クラブが抱える構造的な課題

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◆1・ 昨日のこと
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放課後児童クラブの支援員研修に
登壇する機会をいただきました。

感染拡大の影響でオンラインでの
開催となりましたが、

60名以上の参加者で質問も活発に出て、
大いに盛り上がりました。

2021年登壇記録集計中
31回目
参加者61名(累計537名)

2021年読書数集計中
5月18冊(累計64冊)

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◆2・ 本日のテーマ

多くの放課後児童クラブが抱える構造的な課題

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放課後児童クラブをご存じでしょうか。

皮肉にもコロナの影響で
その存在がクローズアップされました。

学校が終わっても保護者が自宅に帰っていない
子供を一時的に預かる場所です。

スタート時は「カギっ子クラブ」などと
呼ばれていました。

娘もお世話になっていましたが、
ひょんなことから私自身がクラブの運営に
かかわることになり、

そこで知ったのが、
れっきとした労働基準法の適用事業所だと
いうことでした。

保育園の延長のようなもので、
放課後児童支援員と呼ばれる先生方は
学校や市が雇用している労働者だと
思っていました。

ところがどっこい、

学校長やPTA会長、地域の町内会長、
そして保護者で構成された
運営委員会と呼ばれる意思決定機関があり、

互選で選ばれた会長が事業主という構造に
なっていました。

要は、子供を預ける保護者が運営しているのです。

当然、労務管理は使用者である保護者が
すべきですが、

忙しい保護者がするにしても、
全く関係無い、そして報酬も無い
地域の町内会長がするのも・・・。

資金はというと、
市町村からの補助金と保護者の負担金で
運営している脆弱な収益構造になっています。

専門家の立場から見ても、

保育園や幼稚園、放課後等デイサービスなど
児童と関わる職業の中では
どちらかというと労務管理の精度が低いように
感じるのは、

このような複雑な雇用形態にも原因があると
思っています。

支援員さんの労働環境を整備することは、
児童やその保護者だけではなく
社会にも大きく影響するはずです。

行政には、もう少しなんとかしてほしいと
感じたところです。

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◆3・ 編集後記
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今日は久しぶりに登壇のダブルヘッダー。

1つは時間が短くギリギリ、
もう1つはゆったり目。

やらかさないように頭の中で
シミュレーションしてから臨みます。