重要なのは、聞きたい事と伝えたい事のバランス
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■ 音声付きメールマガジン【優先順位のツボ】■
2020.11.26 Vol. 1,701
本日のテーマ:
重要なのは、聞きたい事と伝えたい事のバランス
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◆1・ 昨日のこと
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午後から、
税理士の先生方を対象とした研修会に
登壇しました。
テーマは働き方改革です。
前半は働き方改革に至った経緯など
概念的な話、
後半は法令について解説をしました。
終了後、急ぎ事務所に戻って、
オンラインで相談対応。
こちらも働き方改革についてでした。
2020年登壇記録集計中
62回目
参加者40名(累計1,635名)
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◆2・ 本日のテーマ
重要なのは、聞きたい事と伝えたい事のバランス
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いわゆる働き方改革関連法のような
法改正が相次ぐと、
現場は大混乱します。
事業規模によって法律が適用になる日も異なり、
いつ、何をすればいいのかが
わからなくなってしまうのです。
私が相談を受ける際にまず伺うのは
「何を解決したいのか。どうしたいのか。」
これがわからないと
言いたいことを伝えるだけになって
しまいますから。
当然、当事者に聞くしかないのですが、
それすらわかっていない場合も少なくありません。
なので、
全体像を示した上で整理する作業から入ります。
私の仕事は、情報を整理し、
カスタマイズ(再編)して、提供することです。
かといって、言いたい事だけ伝えれば良い
というものでありません。
相談者が聞きたいのは「何すりゃいいの?」
という対策(行動)。
伝えなければならないのは優先順位。
このバランスを間違えると
満足度が低くなってしまうのです。
例えば36協定。
労働基準法第36条に基づく労使協定は
時間外労働の上限を労使で合意するものです。
過重労働にならないよう正しいプロセスで決定し、
労働基準監督署に届け出る必要があります。
これをしっかりと伝えないと、
就業規則を作る法的義務の無い規模の会社が、
36協定より就業規則に手をつけてしまうのです。
誤解を恐れずに言うと、
このように法律にも優先順位があります。
もちろん、全ての法律を守る
というのが前提ですが、
私の分野では、36協定のような
命に関わることが先だと判断しています。
結局、先方の聞きたい事と
こちらの伝えたい事のバランスが重要で、
ここを整理して話すことで、
理解が深まるというわけです。
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◆3・ 編集後記
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知人が代表を務める医療系の団体に
主催していただき、
オンラインでのタイムマネジメントセミナーを
行うことになりました。
初めての試みです。
ここでも、
聞きたい事と伝えたい事のバランスを考慮して、
構成を考えていきます。