傍観者効果を防ぐ当事者意識の作り方

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■ 音声付きメールマガジン【優先順位のツボ】■

2020.8.10 Vol. 1,593
本日のテーマ:

傍観者効果を防ぐ当事者意識の作り方

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◆1・ 昨日のこと
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3連休の中日の昨日は、
よろず支援拠点の日曜対応で出勤。

コロナ関係の対応が中心ですが、

土日にしか時間が取れないという
事業者のために、

今年の春頃から開設しています。

とはいえ、

平日よりは相談も少なめなので、
報告書などの事務作業が進んだのは

良かったかな。

2020年登壇記録集計中
32回
参加者累計936名

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◆2・ 本日のテーマ

傍観者効果を防ぐ当事者意識の作り方

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昨日の夜はZoomを使ったオンラインで、
とある勉強会に参加をしていました。

ただし、私はオブザーバー参加だったので
発言権は無く、顔出しもせず、

音声もミュートにしたまま。

なので、緊張している参加者を尻目に、

ビールを飲みながら
やり取りを聞いていた“だけ”でした。

要は気楽な傍観者です。

ところが、

この勉強会で次回までの課題が出され、
それについて私に相談するよう
名指しされてから急に事態が変わります。

いつモニターや音声をオンにしないと
いけなくなるのか、

発言を求められるのか

わからない状況に慌てふためきました。

結果的にそうはなりませんでしたが
途端に傍観者から当事者になったわけです。

傍観者効果という言葉をご存じでしょうか。

とある事件をきっかけに
研究されるようになりました。

目の前で暴漢に襲われている
被害者がいるのに、

助けたり、警察に通報する人が
誰もいなかった事件で、

事件の概要は所説あるようですが、

関わる人数が増えれば増えるほど、
行動を起こさない傍観者になる確率が
高くなるというものです。

職場でも、

人数が多いと「誰かがやるだろう。」という
傍観者効果が高まります。

傍観者が増えると、

どうせ社長がやるから、

とか、

何を言っても無駄だ

という嫌な雰囲気になるばかりか、
致命的なミスが発生します。

関わる人数が多いと、

異常事態に気づき、責任ある行動を
取らなくてはならないと判断するまでに

時間がかかるからです。

例えば、給与計算では2重チェックを
行いますが、

なるべくその事(2重チェックをしている事)を
わからないようにすることで、

ミスを防ぐ確率が上がります。

何かミスがあれば、
もう一人のチェック担当が見つけるだろう
という依存心が、

問題発覚の遅れにつながるからです。

傍観者効果を高めるには、

発言の機会を与えない。

意見を求めない。

言われたことだけやらせる。

目的や意思を伝えない。

傍観者効果を防ぐには
これらの逆をやれば良いのです。

発言の機会を持たせる。

役割を与える。

承認する。

オフィスにゴミが落ちていたら、
最初に発見した人が片付けるように
徹底することで

当事者意識は高まります。

傍観者効果を防ぐには
当事者意識を高めるしかないというわけです。

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◆3・ 編集後記
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無人島に一人きりだったら、
全て自分の責任で判断するでしょう。

ところが、世の中にはなぜか
他人事のように生きている人がいます。

親を筆頭に、周囲の人が傍観者効果を高める
関わりをしてきたことも原因でしょうが、

自分の人生の傍観者になってはいけない。