勘違いしやすい「多様性」という言葉

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2017.1.8 Vol.283

本日のテーマ:勘違いしやすい「多様性」という言葉

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◆1・ 昨日のこと
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大阪まで出張して研修を受講。

ハラスメントに関する最新判例を
学びました。

社会保険労務士として、
企業からの相談を受けている
立場としては、

裁判でも問題となっている部分を
確認するということは
とても重要な意味があります。

現場でもありがちですが、
被害者がどうして欲しいのかを
確認しないまま、

会社の相談窓口なり、
被害者の上司なりが

一方的に判断して(良かれと思って)
突っ走ってしまうと、

思わぬ二次被害が発生して、
さらに被害者のダメージは大きく
なります。

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◆2・ 勘違いしやすい「多様性」という言葉
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「ハラスメント防止」に限ったことでは
ありませんが、

「ワーク・ライフ・バランス」

「ダイバーシティ・マネジメント」

などの議論の中でも必ず出てくる

「多様性」というキーワード

勘違いしやすい、間違えやすい
言葉の代表格だといえます。

多様な価値観だったり

多様な働き方だったり

多様な生活環境だったり

会社は、働く社員の多様性を
受容しながら、戦力として
考えていく必要があります。

しかしながら、

会社にも価値観はあります。

それは経営理念。

何のために会社が存在するのか
という目的です。

それに沿った行動指針や目標がある
わけですが、

経営理念は揺るぎないものであり、
そこに多様性などと言い出すのは、

みんながバラバラな方向に
オールを漕ぐボートのようなもので、

まともに進むわけがありません。

もちろん手段は様々でしょう。

そういう意味では、

そこに多様性は見いだせますが、
意外と、ここを混乱している人は
少なくありません。

例えば「社会貢献」という
経営理念を持つ車のメーカーが

排気ガスを減少させる

燃費を向上させたエコカー

車のある生活を創る

こういった行動は理念に沿っている
といえますが、

そもそもの理念が「企業の繁栄」
だという社員がいた場合、

違った行動をとることになり、
企業は迷走します。

みんな当たり前だと思っている
言葉こそ、

多様性があるので注意が必要だと
いうことですね。

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◆3・ 編集後記
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大阪から大分へ戻るのに
小倉からはソニックという特急を
利用します。

振り子走法といって、

右に左に車体を揺らしながら
スピードを落とさないように
するので、まあ~揺れます。

ダメージが深いので
今日はユックリします(笑)