意識改革は評価軸から

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■■ 音声付きメールマガジン「優先順位のツボ」 ■■

2016.12.28 Vol.272

本日のテーマ:意識改革は評価軸から

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◆1・ 昨日のこと
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厚生労働省の発表によると、

2015年度に労働基準監督署が
労働基準法違反で是正指導した後、
従業員に支払われた残業代は

総額で約100億円。

もちろん、これは氷山の一角でしか
ありません。

過重なサービス残業をさせて、

つまり従業員の犠牲によって、
ようやく成り立っている企業は、
今後淘汰されていくでしょうが、

残業の削減は、一筋縄では
いかないテーマの一つなのは

間違いありません。

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◆2・ 意識改革は評価軸から
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とうとう電通は書類送検
されました。

会社と担当管理職のセットです。

地方の現場でも、
この報道の影響は大きく、

何とかしなければならないという
雰囲気が出てきた会社も少なく
ありません。

でも、どうすればいいの?

というところが本音でしょうね。

以前からお伝えしていますが、
残業削減には、

「仕組」「技術」「意識」という
3つの取組のバランスが必要です。

残業削減に向けたサポートを
していても、

一番難しく感じるのが「意識改革」
です。

特に経営者の意識が変わらないと、
全く進みません。

「長時間労働が美徳」

「残って働いている社員だけを
評価する」

などなど・・・

時代は変わった!

はずなのですが、こういう感覚の
経営者は少なくありません。

・年功序列

・終身雇用

・高額な退職金

高度経済成長の時代のように、
全てを保障出来る地方の中小企業が
どれくらい存在するでしょうか。

経営者の意識がどの方向に
向いているかは、

管理職の評価軸を見てもわかります。

部下も含めたチームの売上げ
だけが管理職の評価軸だと、

当然ですが残業させてでも
売上げを上げようとします。

部下の離職は減点

残業時間、退勤時間の目標が
達成出来なければ減点

その上で、業績を向上させると
なれば、そこに工夫が生まれます。

労働時間で勝負というのは、
あまりにも短絡的すぎるという
わけです。

もちろん社員の意識改革も
ハードルは高く、

残業が当たり前の光景を変えて
いくには時間がかかりますが、

来年以降も、

最優先で取り組まなければ
ならない課題です。

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◆3・ 編集後記
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とうとう今日が今年の営業最終日。

午後はゆっくりしようと思って
いましたが、

年末ギリギリまで手続きに
追われます。