えっ、こんなのがハラスメント?

__________________________

■■ 優先順位のツボ ■■  2016.9.5 Vol.158

本日のテーマ:えっ、こんなのがハラスメント?

音声はこちらから・・・

__________________________

社会保険労務士の篠原です。

北海道新聞で看護師として勤務し、

その後、火事で亡くなった女性が、
男性社員2人からセクハラ行為を
受けたとして、

女性の遺族が約8600万円の
損害賠償を求める訴訟を

起こしました。

火事の原因も自殺だと言われて
おり、会社に相談したものの、

適切な対応がとられなかったことで、
問題が大きくなった事案です。

_______________________

本日のテーマ:えっ、こんなのがハラスメント?
_______________________

ハラスメントの加害(行為)者の
パターンとして、

「理解不足だけの人」が

圧倒的に多いのは、
研修をしていても実感します。

知識が無い為、

「えっ、こんなのがハラスメント?」

という反応がほとんどです。

女性の肩に触れて

「コミュニケーションのつもりだった。」

妊娠中の女性に、
体が大事だからと退職勧奨をして

「親心で・・・。」

などという言い訳は通用しません。

本人に意識は無くても、
それを嫌だと感じる被害者がいる以上、

言動には十分注意が必要です。

もう一つのパターンは

「悪質なケース」です。

SOSを発信しない人を
狙う加害者は、

ターゲットを次々に変えていきます。

それを会社がもみ消そうとすると、
逆に問題が大きくなり表面化していく
というケースは少なくありません。

来年1月からは、

いわゆるマタハラについても、

行為者を厳正に対処する旨の方針を
就業規則に規定しなければ
ならなくなりました。

社内の法整備と共に、

ハラスメントに対する意識と知識、
感情のコントロールなどを

両輪として学んでいかなければ
ならない時代となったのは

間違いありません。