人は「予防」では動けない

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■■ 優先順位のツボ ■■  2016.8.14 Vol.136

本日のテーマ:人は「予防」では動けない

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社会保険労務士の篠原です。

高校野球は、甲子園で熱戦が
繰り広げられていますが、

地方では新チームでの戦いが
スタートしています。

昨日は県大会の予選として、
各地区でのリーグ戦に
審判として入りました。

この時期、審判も

「ある敵」と

戦っています。

それは熱中症。

今年は歴史的にも暑い夏になる
ということですが、

実際にグラウンドは
想像上の高温になります。

加えて球審は、
厚いプロテクターを着用するので、

本当に蒸し風呂状態。

コマめに給水はするものの、
ダメージは大きく、

判定がブレて選手に迷惑を
かけないようにしなければなりません。

どうすれば熱中症を予防出来るか、

事前対応は重要だということです。

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本日のテーマ:人は「予防」では動けない
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どうしても人間は

「急がないけど重要なこと」を

先延ばししてしまう傾向にあります。

就業規則や各種規程の整備、
ハラスメントの防止体制の確立、

など仕事柄、
様々な相談がありますが、

そのほとんどは

「すでに起きた」事案に対して、

ようやく重い腰を上げて
対策をするというものです。

すでに「緊急で重要なこと」に
移っているわけですね。

意図的に残業代を支払わないのは
許されることではありませんが、

規程の不備をつかれたり、
思わぬ計算ミスで出費がかさむ、

部下の表情が暗いので早めに
声をかけていれば良かったのに、

ハラスメントが原因で
精神疾患になり大きな問題となる。

人が行動を起こす原動力は

「得られる利益」か

「避けられる損失」

特に「避けられる損失」は、

いかに

「痛み」をイメージ出来るか、

ということが予防のポイントです。

人は痛みからは逃げたい
ものですからね。