あまり深く掘っても・・・

__________________________

■■ 優先順位のツボ ■■  2016.8.3 Vol.125

本日のテーマ:あまり深く掘っても・・・

音声はこちらから・・・

__________________________

社会保険労務士の篠原です。

昨日は、労働法と採用の基礎が
テーマの講演会でした。

参加者は、ほぼ全員が

年齢層の高い男性、
固いテーマ、
午後の眠い時間帯

という苦しい(?)条件でしたが、

予想以上に盛り上がった
講演会となりました。

その要因を振り返ってみると、
作った資料に必要以上にこだわらず、

質問を受けながら、
会話をしながら

進めていったというところ
かもしれません。

人数的に40名弱だったという
こともありますが、

今後のヒントになりましたね。

_______________________

本日のテーマ:あまり深く掘っても・・・
_______________________

仕事柄、様々なテーマの
講演依頼をいただきますが、

主催者も自分も満足いくような
盛り上がり方になるケースの傾向は、

これでもかというほどの

事例、事例、事例を
紹介したときでしょう。

特に生の実体験は、
聞いている方にも突き刺さります。

受講者として他人の講演を
聞く場合も多いですが、

事例に乏しく抽象的な話に
終始した講演会は、

周りを見ても眠そうにしています。

また、聞いていても、
一つ一つの話は理解出来るが、

何か全体がよくわからないという
ケースがあります。

例えば、

「職場環境の改善に取り組む時、

仕事が大好きな社員は意外と
抵抗勢力になるんですよ」

という話をする際、

(事例)

部下にも長時間労働を強制させ、
早く帰ろうとすると
パワハラにつながるような言動を・・・、

(事例の事例)

例えば、2時間立たせて
説教をしたり・・・、

(更にその事例)

部下の指導方法として
良い例は・・・

とここまで掘り下げてしまうと、

今の事例がどこに紐ついているのか、

聞いている方は、
さっぱりわからくなってしまいます。

話している本人さえ、
どこに着地させるか、
わかっていないでしょう。

このようにモヤモヤしたまま、
次の話に移ってしまうと、

聞いている方は理解することを
あきらめて、

集中力が保てずウトウト・・・

その話し方は講演自体の評価にも
つながってきてしまうという
わけです。