辞めるって難しい

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■■ 優先順位のツボ ■■  2016.7.29 Vol.120

本日のテーマ:辞めるって難しい

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社会保険労務士の篠原です。

厚生労働省の発表によると、

昨年度、育児休業を取得した
男性の割合は2.65%
(前年度比0.35ポイント増)に
なったようです。

1996年度の統計開始以来、
過去最高となったとはいえ、

2020年までに13%という
国の目標とは程遠いのが現状です。

20年前と比べるとイクメン、
イクボスなどの言葉も

浸透しているにもかかわらず、

男性の育児休業取得は、
特に中小企業には

まだまだハードルが高いようですね。

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本日のテーマ:辞めるって難しい
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残業削減へのアクションでも
同じですが、

会社の体制や雰囲気、

そして

本人の意識

という両面が変わらない限り
男性の育児休業取得は進みません。

その中でも会社の体制について
整備することは、

新入社員の研修プログラム、

同一労働同一賃金への対策

などにも役立つので、
すぐに取り組むべきでしょう。

まずは、誰がどの業務を
どの程度行っているのか、
という

「業務の棚卸」が必要です。

その上で、どの業務を減らすのか、
または辞めるのかを決めていきます。

比較的、社歴が長い会社や
頻繁に人事異動があるような会社は、

前任が行っていたことを精査せず、

当たり前に引き継いで、
積み重なった業務が、

本来やるべき仕事を
圧迫しているということが
見受けられます。

減らしたり辞めたりすることは、
現場レベルでは決められないので、

経営者などの決裁が出来る人が

「決める」ということが

不可欠なのです。