意味のあるお金の使い方って?

__________________________

■■ 優先順位のツボ ■■  2016.7.16 Vol.107

本日のテーマ:意味のあるお金の使い方って?

音声はこちらから・・・

__________________________

社会保険労務士の篠原です。

昨日は、どうしても急ぎで

給与設計をしたい

という会社のご依頼で、
遠方に出かけてきました。

今も一応の規程はあるものの、
現場から不満の声が上がっている
というのです。

中身を見てみると何点かの問題点が
浮かび上がります。

例えば、基本給のスタートを
入社時の年齢によって
変えているのは良いのですが、

定期昇給が無く、
その年の状況で上げたり、
上げなかったりしています。

そうすると、同じ年齢でも
勤続年数の長い社員の方が

給与が低いという逆転現象が
起こってしまう場合があります。

また、よくある全員一律、
同じ金額が支給される

資格手当。

新卒でも勤続20年のベテランでも、
はたまたその仕事をしていない人も、

資格を持っているだけで、
同じ金額が支給されています。

指摘をすると、確かに不満を口にする
社員も多いということです。

_______________________

本日のテーマ:意味のあるお金の使い方って?
_______________________

給与設計と聞くと、

給与計算と混乱する人がいますが、

毎月の控除前の給与額と
手取額を計算するのが給与計算、

そもそもの給与額を決めるのが
給与設計という位置づけです。

しかし、給与設計にあまり気を使わず、

何もかも込みで月額30万円

という給与の決め方をする
経営者も少なくありません。

経営者としては、
これが払えるマックスなので、
残業も込みという意味ですが、

このような決め方は労務リスクの他に、

何よりもったいないな~、

そんな感覚を覚えます。

では、どうするかというと

既存の社員は合意の上ですが、

総支給額を変えずに、
内訳を変えるように設計します。

働く側としても、
ただ年齢が上がれば給与も増える
というより、

何に頑張れば給与が上がるのかを
会社が明確にして、

それに対して頑張った方が
モチベーションも上がるのは
間違いありません。

例えば、読書手当という手当を
毎月5千円支給している会社が
あります。

20代の限定支給です。

若いうちに読書の習慣を
付けさせるため、

手当を支給することで月3冊読んで
レポートを提出することを
強制しています。

つまり、経営者の期待を

手当として

支給するというわけです。

働く側としても、

自分は何を期待されているのかが、
わかるので、

優先順位の付け方も
明確になるというわけです。