オールを任せちゃダメですよ
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■■ 優先順位のツボ ■■ 2016.6.27 Vol.88
本日のテーマ:オールを任せちゃダメですよ
どうぞ、音声でもお楽しみください。
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社会保険労務士の篠原です。
ここ最近、どのニュース番組を見ても、
欧州連合(EU)からの
イギリス離脱問題が
報道されています。
若い人はEU残留、
年配の方は離脱支持
という傾向があるそうで、
生まれてからEUが当たり前と
思っている世代と、
加盟前後の比較が出来る世代とでは
意見がわかれるのは当然でしょう。
前提条件が違うんですよね。
立場や状況によって、
情報の量や評価が、
まるで違うわけです。
合理的な判断よりも、
感情的に流されるのが大衆の心理。
だとすれば、
なんで国民投票なんてしたのでしょうか。
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本日のテーマ:オールを任せちゃダメですよ
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会社の方針の決定において、
全従業員に聞くべき事と、
上層部だけで決めるべき事、
この違いを理解していない
経営者も少なからずいます。
例えば、福利厚生などの
職場の活性策などは、
的外れにならないよう、
色々な従業員の意見を聞くべきで、
アンケートや面談、雑談の中から
そのヒントを得る必要があります。
どのような意見や希望が出されたのか、
出来る事、出来ない事を分け、
出来る事は優先順位をつけ、
スケジュールをフィードバックする
こういうフォローが必ず必要です。
スルーしてしまうと、次からは
意見を出さなくなってしまいます。
一方で、会社の理念やビジョンなど、
経営の根幹に関わる部分の決定を
従業員に委ねてはいけません。
舟のオールや羅針盤を渡してしまう
ようなものです。
社長と従業員では、
前提条件がまるで違うわけで、
経営者の気持ちになって・・・
というのは無理があります。