酒気帯びレベルの集中力に割増賃金という矛盾

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■ 音声付きメールマガジン【優先順位のツボ】■

2019.5.15 Vol. 1,140
本日のテーマ:

酒気帯びレベルの集中力に割増賃金という矛盾

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◆1・ 昨日のこと
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このメールマガジンでは
何度もお伝えしていますが、

社会保険労務士の基本と言っても
おかしくない「顧問契約」という
スタイルを

2年前に辞めました。

で、何をしているかというと、
単発や期間限定でのコンサル業務です。

実は顧問契約に近い形も
残っています。

というか増やしています。

それは、月に1回訪問し、
その時の課題に対してその場で
アドバイスをする

というものです。

原則、その場で終わり。

私にとっては、

いつかかってくるかわからない
電話やメールがストレスだったので、
これなら問題ありません。

昨日の午後も
アドバイザー契約の企業を訪問し、

就業規則の内容について
アドバイスしてきました。

来月は、

どのように変えるのかという案を
先方が作ってくるはずなので、

それをチェックするだけです。

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◆2・ 本日のテーマ

酒気帯びレベルの集中力に割増賃金という矛盾

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「片っ端から手を付けていって
終わった時が帰る時」

こんな働き方を続けていても
生産性なんて向上しません。

しかしながら、

社内で取り組む改善、とりわけ
長時間労働の是正に対して
反発してくる社員は必ずいます。

このような
言わば抵抗勢力は管理職が
多いのですが、

そもそもタフで仕事ができるから
管理職になっているという点と、

自分がそうやってきた
(長時間労働)から、

労働時間は短く
効率良く働き
業績は同じ又は向上する

つまり生産性が上がると、
過去の自分を否定することに
なるので困るのです。

ここに働き方改革が進まない
理由の1つがあります。

集中力の高い状態で長時間
働けるなら良いでしょう。

そんなわけないのです。

私たち人間の集中力なんて
限られています。

厚生労働省が策定した
「健康づくりのための睡眠指針
2014」では、

朝、起床して15時間も経つと
酒気帯び運転と同じ集中力レベルだと
述べられています。

そんな集中力レベルの仕事に
高い割増賃金を支払うなんて、

労使共に健全な状況とは思えません。

深夜まで働くということは、
日中の仕事密度は薄くなる
ということでもあります。

根性で頑張らないといけない時は
必ずあるので、

長時間労働を一方的な悪だと
言うつもりはありませんが、

ゼロベースで見直す時期が来たのは
間違いありません。

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◆3・ 編集後記
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看護師養成の学校から
講演の依頼がありました。

農業関連の会社からも
問い合わせが入りました。

専門も大切ですが、
幅の広さも武器になります。