カレーうどんを、どこに食べに行くのか

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■ 音声付きメールマガジン【優先順位のツボ】■

2019.2.20 Vol. 1,056
本日のテーマ:

カレーうどんを、どこに食べに行くのか

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◆1・ 昨日のこと
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創業支援機関の
「スタートアップセンター」主催の
セミナーに登壇。

テーマは採用戦略でした。

現時点で雇用する予定は無く
ピンとこなくても

いつか役に立つ時が来るはずと
思って話していますが

マーケティングの要素が
入っている内容なので、

それはそれで勉強になったようです。

2019年登壇記録集計中
15回目
参加者4名 (累計460名)

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◆2・ 本日のテーマ

カレーうどんを、どこに食べに行くのか

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採用セミナーの冒頭では
受講者に質問をしています。

テレビでカレーうどんの特集があり、

それを見ていたあなたは
無性に食べたくなりました。

よし、翌日のランチは
カレーうどんにしよう。

そう思った時、
どちらのお店に行きますか?
というものです。

それは、

カレーうどんもある大衆食堂

カレーうどんの専門店

皆さんだったらいかがでしょうか。

おおむね、

受講者の3分の1が前者、
3分の2が後者と分かれます。

広大な土地で曖昧な旗を振っても
誰も気がついてくれない

ということを伝えたい例えなのですが、

シンプルに考えてくださいと言っても

家からの距離だとか、
値段だとか

条件を付けようとしたり

講師の思惑には乗らないとばかりに
逆(前者)を選択する受講者も
一定数います。

次の質問です。

あなたが重度の花粉症
だったとしたら・・・。

総合病院の耳鼻科

花粉症専門のクリニック

どちらを受診しますか。

これで4分の1が前者、
4分の3が後者

程度になります。

ここでも、

花粉症以外の病気が見つかるかも
しれない、だとか

それほど効果は変わらないと

前者(あいまいな方)を選ぶ
受講者もいるのです。

では最後の質問です。

あなたが病気になってしまい
特殊な手術を受けないと
命が危ないという状態だとしたら、

手術件数が年間1~2回程度の
地元大分の総合病院

その病気の専門医がいて
年間100回の手術実績がある
北海道の病院

こうなると、
ほとんどの人が後者を選びます。

中には質問の意味が
わからなかったり、

講師に反発したい受講者もいるので
ゼロにはなりません。

まあ、それは良いとして。

確かに食事ぐらいなら
どうでも良い問題なのです。

お腹を満たせば良いわけだし、

カレーうどんの味で
差を出すのは難しいのかも
しれません。

花粉症だって
処方される薬は一緒でしょう。

ところが、命に関わることでは
違います。

値段や距離は、先の2問と比べると
大きな問題ではなくなります。

就職も同じ。

一日の半分近い時間を過ごす職場は
時間=命を懸けているのと
同じなのです。

そうなると

距離も金額も大事ですが
何より会社の特徴や強み、
働く理由を発信しなければ

「その他大勢」の中に
飲み込まれてしまう

というわけです。

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◆3・ 編集後記
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今日も採用セミナーでした。

県南の佐伯でも人手不足は深刻で
少しでも反応が増えるといいのですが。