社会保険労務士篠原丈司

大分県大分市にある社会保険労務士 篠原事務所 助成金 就業規則 職場活性 別府市

メールからのお問い合わせ

HOME >  事例・コラム  > 相談事例・コラム

事例・コラム

2016/6/7 マタハラの実態はどうなのか?どう改善していけば良いのか?

毎朝3分の知恵チャージ「JIJICO」にコラムが掲載されました

マタハラにはいくつかの類型がある

マタニティハラスメント、いわゆるマタハラは、
女性が妊娠・出産・育児などをきっかけに
職場で精神的・肉体的な嫌がらせを受けたり、
解雇や雇い止め、退職勧奨など不当な扱いを受けることです。


マタハラは
「セクハラ(セクシャルハラスメント)」
「パワハラ(パワーハラスメント)」
とともに、職場の、特に女性を悩ませる
3大ハラスメントの1つとされています。

このマタハラに対処するための情報を提供し、
解決を後押しすることを目的として設立されたマタハラNetでは、
マタハラを4つの類型に分類しています。

① 家庭を優先すべきという「昭和の価値観押しつけ型」
② 当事者を攻撃する「いじめ型」
③ 組織として、長時間労働を強いる等の「パワハラ型」
④ 組織として当事者を排除する等の「追い出し型」

一方でパタハラも問題です。

育児に積極的な男性社員への理解の欠如から、
嫌がらせや差別的発言をすることを

「パタニティ(=父性)ハラスメント」

通称「パタハラ」と言います。

マタハラ、パタハラに限らず、ここまではパワハラ、
ここからはセクハラという区分けに意味はありませんが、
特に精神疾患など深刻な状況につながりやすい
「いじめ型」の対策に焦点を当てて考えていきたいと思います。

精神疾患など深刻な状況につながるいじめ型マタハラ

以前、ハラスメントを主題としたドラマが放映されました。
いわゆるイクメンの社員が、育児休業を取得する場面で、
一斉に不満を漏らしたのは女性を含む周囲の同僚でした。

「育児休業は確かに法律で規定されているし、権利というのはわかるけど、
その仕事をフォローする私たちに何の感謝の言葉も無い。」

このような趣旨の会話だったと記憶しています。

結局、誰かにしわ寄せがいくわけです。
誰かが、無理をしてカバーしなければならない状況の中で、
その誰かには焦点は当たりません。
その怒りの矛先が本人に向けられる時に
「いじめ型」ハラスメントへと発展していきます。

これを防ぐキーワードは「感謝を伝える仕組作り」
フォローする従業員に対して、2つの視点で取り組むと効果的です。

感謝を伝える仕組みづくりでいじめ型ハラスメントを防ぐ

① 従業員同士

 ある会社では、「ありがとうボード」という掲示板を作り、
長期休暇を取得した従業員が、感謝の手紙を書いて貼るようにしています。
出産に立ち会った男性社員が配偶者と赤ちゃんとの写真を貼り、
「こんなに幸せな出産に立ち会えることが出来ました。ありがとうございました。」
というメッセージを見た同僚は、確かに大変だったけど、
一緒に働く従業員の役に立てた、という意識が芽生えます。
一人一人に挨拶するのは難しい人数の多い会社でも、
これなら気持ちを伝えられます。


② 会社から

 会社からは、「育児休業等を取得した労働者の業務を」フォローしてくれたことに対する
気持ちの対価として、期間限定で手当を支給すると効果的です。
これは金額の問題ではなく、その頑張りを認めているということを形に残すということです。

 
「男は仕事、女は家庭」という性別役割分担意識は、いまだに根強く、
現に「うちの会社の伝統として、妊娠した女性は自主退社するようになっている。」
こんな時代に逆行した発言をする経営者がいるのも事実です。


しかし、全ての従業員を大切にするという考えの経営トップに、人が集まるのは間違いありません。

JIJICOホームページ

写真1
写真1 写真1 写真1